100-3は? ~なにもかも秘密な関係~
「ともかく、私は気にします。
外に置いておいてください」
と言うと、高倉は、そうですか、と引き下がったあとで、
「ああ、私は部屋に入れてくださらなくてもいいんですけど。
もし、夜中に、基様が喉が乾いたと言って来たら、入れてあげてくださいね」
と言ってくる。
「……何故ですか?」
「あやめ様の部屋にしか、ドリンクバーがないからです」
「高倉さんが飲み物持ってってあげればいいじゃないですか」
「いや、持って行きません」
この屋敷の主人なのにか……。
「哀れに思うのなら、入れてあげてください。
ま、自分ちの冷蔵庫が何処にあって、どれ飲んでいいのかもわからないような男は、夫として、どうかと思いますけどね」
じゃ、と高倉は、
いや、あなた、専務の味方なんですか、敵なんですか、
と思うようなことを言い置いて、去っていった。
外に置いておいてください」
と言うと、高倉は、そうですか、と引き下がったあとで、
「ああ、私は部屋に入れてくださらなくてもいいんですけど。
もし、夜中に、基様が喉が乾いたと言って来たら、入れてあげてくださいね」
と言ってくる。
「……何故ですか?」
「あやめ様の部屋にしか、ドリンクバーがないからです」
「高倉さんが飲み物持ってってあげればいいじゃないですか」
「いや、持って行きません」
この屋敷の主人なのにか……。
「哀れに思うのなら、入れてあげてください。
ま、自分ちの冷蔵庫が何処にあって、どれ飲んでいいのかもわからないような男は、夫として、どうかと思いますけどね」
じゃ、と高倉は、
いや、あなた、専務の味方なんですか、敵なんですか、
と思うようなことを言い置いて、去っていった。