100-3は? ~なにもかも秘密な関係~
もうご飯は食べていたので、あやめは昼休み、久しぶりにリフレッシュルームで珈琲を飲んでいた。
緑を眺めながら、いろいろと考える。
そもそも私はこの会社に、許嫁の人が、どんな人なのか冷静に見極めようと思ってきたはずのに。
どうも最近、専務を前にすると、冷静ではいられなくなる。
これではちゃんと見極めるとかできそうにないな、と。
浜波が聞いていたら、
「いやいやいや。
冷静でなくなるくらい好きならいいじゃないのー」
と言ってきそうなことをぼんやり考えていた。
代わりに、佐藤典子とあやめの同期の郁花がやってきた。