100-3は? ~なにもかも秘密な関係~
「お前の許嫁だぞ……。
 ピュアなんだよ、あやめはっ」

「いや、莫迦だろう」
と基が、つい、本音で繰り返してしまうと、

「お前、本当にあやめと結婚する気あるのかっ?」
と朔馬がキレ始める。

「まあ、ともかく、そのピュアなあやめが大人になって、男にあんなことやそんなことをされるかと思うと、耐え難く。

 いっそ、斬り殺してやろうかとか思う今日この頃だ」

「あやめをか」

「なんでだ、お前をだっ」
と言ったあとで、朔馬は、

「お前と話していると具合が悪くなるな……。
 何故、あやめはならないんだ」
と渋い顔で言ってきた。

「相性がいいんだろう」
としれっと基が言うと、こちらを窺うように見ながら、朔馬は、

「……ラブラブなのか?」
と訊いてくる。
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