100-3は? ~なにもかも秘密な関係~
 専務、とあやめは振り返った。

「今度は私が専務の願いを叶えます。
 100個でも、1000個でも」

 そう言い、見つめると、

「1000個はいらない。
 お前が叶えてくれるのは、1個でいい。

 ……あやめ、結婚してくれ。

 俺の願いはそれだけだ」

 そう基は言ったのだが。

 あやめが見つめているうちに、ずるずると次の言葉が出てくる。
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