100-3は? ~なにもかも秘密な関係~
「だから違いますって~。
まあ確かに、双方の祖父から、昔話聞いたり、家に伝わってるものもらったりはしてますけどね」
「祖父から習うのか、父親じゃなくて」
「一子相伝の秘術とかじゃないんですねえ」
「だから、私自身は、忍者じゃないんですってばっ。
こうなったら、言ってしまいますけど。
私、もともとイギリスの諜報員だったんですよっ」
だが、いやー、とあやめと基は笑って流す。
「そんな奴、その辺に居るわけないだろ」
「いや、ほんとですってばっ。
イギリスでは、スパイ募集って、普通に求人出てますからね?
深みに入る前に、やめて帰ってきたんですよっ。
っていうか、スパイがその辺に居るのは信じられなくて、忍者なら信じられるんですかっ」
「此処、日本だからな。
遅れるぞ、高倉」
と基は立ち上がる。
「あ、我々も遅れますね、急がねば」
とあやめも慌てて残りの紅茶を飲んで立ち上がった。
まあ確かに、双方の祖父から、昔話聞いたり、家に伝わってるものもらったりはしてますけどね」
「祖父から習うのか、父親じゃなくて」
「一子相伝の秘術とかじゃないんですねえ」
「だから、私自身は、忍者じゃないんですってばっ。
こうなったら、言ってしまいますけど。
私、もともとイギリスの諜報員だったんですよっ」
だが、いやー、とあやめと基は笑って流す。
「そんな奴、その辺に居るわけないだろ」
「いや、ほんとですってばっ。
イギリスでは、スパイ募集って、普通に求人出てますからね?
深みに入る前に、やめて帰ってきたんですよっ。
っていうか、スパイがその辺に居るのは信じられなくて、忍者なら信じられるんですかっ」
「此処、日本だからな。
遅れるぞ、高倉」
と基は立ち上がる。
「あ、我々も遅れますね、急がねば」
とあやめも慌てて残りの紅茶を飲んで立ち上がった。