100-3は? ~なにもかも秘密な関係~
 


 途中で車をとめて、みんなで、おでんを食べた。

 そのあと、会社の駐車場に堂々乗り入れたが、三人で乗っているので、特に問題はなかった。

「お世話になりました」
と内藤が先に降りていってしまったので、あやめは基を振り返り言う。

「専務ーっ。
 なんで、一緒に住んでるとか言うんですかーっ」

「いや、俺がお前にコンパや雪山で助けられたとか、経緯をいちいち説明するとややこしくなりそうだったから、結果だけ言ってみた」

「……いや、それにより、人間関係がややこしくなりましたよね」

 来週から、内藤とは同じ専務の秘書になるのに~、と思いながら、基と別れて秘書室のあるフロアに戻ると、案の定、内藤が待っていた。
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