記憶の中の溺愛彼氏
緑川先輩は強引に誘ったのに、快くお店に入ってくれた。店内は混雑はしてないものの、二組くらいの待ち時間があって、順番に案内をしてくれた。
テーブルについてからは、メニューをじっくりと見て、どれにしようかと迷う。
「先輩は何にします?」
「そうだな…ドリンクセットにして、エッグサンドにしようかな」
「私は、この期間限定のデザートのセットにします」
「美味しそうだね」
「私って、昔からスイーツに目がないですよね」
「ああ、香奈ちゃんはファミレスの時はメイン料理より、よくデザートの方を食べてた気がするな」
「先輩、変なところ覚えてるんですね…」
「あはは、冗談だよ」
緑川先輩と少し打ち解けた感じがして、私は嬉しかった。付き合ってた頃の気持ちが戻ってきた気がするから。
そんな緑川先輩との会話を楽しんでいた時、お店の入り口付近がザワっとして、女性たちの注目の視線をかき集めながら、見覚えのある男性が私の席から近いテーブルへと、スタスタ歩いている。
…また、翔君だ
案内された席に座ると、「コーヒー」という声が聞こえた。
またも、私は呆れてモノが言えないというか、緑川先輩といい雰囲気のはずなのに、翔君の登場で邪魔をされて台無しになった気分になった。
テーブルについてからは、メニューをじっくりと見て、どれにしようかと迷う。
「先輩は何にします?」
「そうだな…ドリンクセットにして、エッグサンドにしようかな」
「私は、この期間限定のデザートのセットにします」
「美味しそうだね」
「私って、昔からスイーツに目がないですよね」
「ああ、香奈ちゃんはファミレスの時はメイン料理より、よくデザートの方を食べてた気がするな」
「先輩、変なところ覚えてるんですね…」
「あはは、冗談だよ」
緑川先輩と少し打ち解けた感じがして、私は嬉しかった。付き合ってた頃の気持ちが戻ってきた気がするから。
そんな緑川先輩との会話を楽しんでいた時、お店の入り口付近がザワっとして、女性たちの注目の視線をかき集めながら、見覚えのある男性が私の席から近いテーブルへと、スタスタ歩いている。
…また、翔君だ
案内された席に座ると、「コーヒー」という声が聞こえた。
またも、私は呆れてモノが言えないというか、緑川先輩といい雰囲気のはずなのに、翔君の登場で邪魔をされて台無しになった気分になった。