記憶の中の溺愛彼氏
「こ、高校の頃の私と付き合うって、どういう意味?」
顔を真っ赤にしながら私が言うと、翔君はその場からすくっと立ち上がると、私の真横に座り直して、あっという間にゴロンと私の膝の上に頭を乗せながら横たわった。
「俺があの頃、もし香奈と付き合ったら、やりたかったこと、…例えば、ひざまくらとか…」
「………翔君?」
「それから手を繋ぐこと…」
今度は膝枕のまま、私の手を取ると反応を楽しむかのように指を絡める。
こっちを見る翔君の視線を外すことができなかった。
「…この先の優しいキスは、香奈の了解を得てからかな」
もやもやするような二人の雰囲気だけ、作っておいて翔君はこの先に進める事はしなかった。
初めて見るような翔君の色っぽい態度に、私は魅せられながらも途中で終わってしまったことが、なんだか残念な気持ちになってしまった。
顔を真っ赤にしながら私が言うと、翔君はその場からすくっと立ち上がると、私の真横に座り直して、あっという間にゴロンと私の膝の上に頭を乗せながら横たわった。
「俺があの頃、もし香奈と付き合ったら、やりたかったこと、…例えば、ひざまくらとか…」
「………翔君?」
「それから手を繋ぐこと…」
今度は膝枕のまま、私の手を取ると反応を楽しむかのように指を絡める。
こっちを見る翔君の視線を外すことができなかった。
「…この先の優しいキスは、香奈の了解を得てからかな」
もやもやするような二人の雰囲気だけ、作っておいて翔君はこの先に進める事はしなかった。
初めて見るような翔君の色っぽい態度に、私は魅せられながらも途中で終わってしまったことが、なんだか残念な気持ちになってしまった。