記憶の中の溺愛彼氏
「心配しなくても、俺は香奈が好きだから…今の香奈も、昔の香奈もひっくるめて、未来の香奈も全部好きなんだよ。分かってる?」

私の前髪を優しく指でかき分ける翔君の仕草にドキドキしながら、甘い雰囲気に酔いそうになった。

「…俺と付き合って、香奈…」

私が頷くと、翔君は腰に回した手を自分の方に引き寄せて、続きを楽しむようにまた顔を近づけた。

キスでお互いの気持ちを確かめ、翔君に惹かれていた自分に気づいてしまった。

「……好き………」

「…俺も好き……」

私達は何度も繰り返し「好き」を伝え合い、お互いの気持ちを確かめ合った。

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