記憶の中の溺愛彼氏
私の気持ちはモヤモヤしつつも、翔君の会社の方は順調のようで、鶯谷グループとの新事業に向けた提携の話もまとまり、記念式典とパーティーが行われる事になった。

沢山の関係者も来る為、翔君からも美味しい料理が食べられるよと教えてもらった。

「美亜と樹も誘うといいよ」

そういって、二人の招待状も貰った。

当日は、クローゼットにある大人っぽいドレスを選んでみた。

美亜に手伝ってもらって、いつもとは違うドレスに合わせたメイクにして、ヘアースタイルもパーティーに合わせて華やかにしてもらった。

「うんいいね、綺麗!」

完成した私を見て美亜は満足そうだった。

「モデルもいいけど、私の腕も最高ね!」

確かにいつもより顔が輝いている気がする。
メイクとドレスで少しだけ自信が持てたと思う。

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