酔った彼女が可愛すぎるせい。

「早く風呂行けよ。」

「んー…」

返事しながらも動かないゆき。
はぁってため息をついて、耳元に唇を近づけた。


「何、俺に脱がされたいの?」

いつもならここで顔を真っ赤にさせて
違うしっ!って風呂場に走ってくのに。


「…ゆき?」

顔を俺の胸に埋めたまま返事をしないゆきの名前を呼ぶと、


「……脱がしてよ。」

「は?」

「一緒に入ろ?」

「…バカじゃねーの」

「ね、やだ?」

上目遣いで俺を見つめるゆきの目は潤んで、
頬が赤く染まってて



「…俺が、お前のお願い断れるわけないって知ってるだろ。」

分かっててやってる。その顔反則…。
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