rikulu bulls
翌日…。

今日は特に何も無く、
俺は図書室に居た。


(今日はどれ借りるか…。)


色んな本に手を伸ばしてみる。

ふと誰かと手が重なった。

…俺より背が高く髪が長い。


「優離(ユウリ)か。」


「お、鈴薙。」


此奴は有川優離(アリカワユウリ)。

髪が長く色々とヤバイ。

まあ、いい奴だし敵にならなきゃ大丈夫。

え?何がヤバいのかって?

…そのうち分かるさ。


「そうだ、優離俺が好きそうな本選んでくんね?」


「良いよ。任せてくれっ!!」


「おう、任せた。」


優離は早速本を選び始めた。

ふと俺は窓の外を眺めた。

一応図書室は地上1階だから景色は見える。

俺たちの寮とか、武器庫とかは地下なんだ。

カタカタ…。

窓が揺れた。

今日は風が強いんだな。

ここの窓がカタカタいうなんてそんな無いし。

この好師園学園はかなり丈夫に造られている。

窓は完全防風で防弾ガラスだし、

壁もそんな感じのはずなんだけど…
前思いっきり弧奇墨が壊してたな…。

そーいや保健室って何で地上何だろ?


「鈴薙〜!!こんなのどう?」


「おー、有難う優離。」


「ウェイ。」


この大量な本の中から選んだのか。

速いな…。

そだ、ついでに聞いてみるか。


「なぁ、優離、何で保健室って地上なんだろうな。」

「すぐに手当て出来るように、とか?」

「あ〜成る程。ありがと(色々と。)優離。」

「ダイジョブよ〜」


俺は優離を残して図書室を後にした。

ザワ…。

俺は後ろを振り返る。

しかし誰も居なかった。

確かに視線を感じたんだが…気の所為か。

再び俺は寮に戻ろうと歩みを進めた。

しかし俺はこの後後悔する羽目になった…。

























数分後…。


「ただ今〜。あれ?天病?」


帰ると天病は部屋に居なかった。


(…任務が入ったのか?)


俺は特に気にせず部屋に入った。

ん〜どうしよう。

何時も彼奴と食堂に行ってるんだが…。

先に行くかな〜。

連絡でも入れておくか。

俺は連絡機械のスイッチを入れて
先に先生に連絡を入れる。

まあ、そうしないと天病に繋げないんだけど。


「…はい、こちら阿伎留 亜句。」


お、やった阿伎留先生だ。


「こちら紺珠鈴薙。死川天病に繋いでください。」


「え?死川天病の連絡機器は部屋に…。」


「え?あ、では俺の勘違いです。失礼します。」


「はい。了解致しました。」



ブッ、と通話が切れた。

連絡機器が部屋にあるんだったらすぐ帰ってくるか。








そう思って俺は疑わなかった。







しかし…数分後


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