rikulu bulls
「で?何の用だよ。」
「もー、すっちゃん冷たいなぁ。」
スッ、と開いた瞳は赤色だった。
此奴は『ライクルブルズ』を使う時、
目が赤くなり、瞳孔が開く。
「…何が見えた?」
「…下の階で先生がやられる。」
静かに呟いた。
「…誰先生?」
「尼津烙(あまづや)先生。」
「…はぁ、行くよ。」
「うん。」
ダッ、と俺達2人は走り出す。
「天病!先生達に報告してきて!!」
「うん、分かった!!」
俺は右に、天病は真っ直ぐ走って行った。
下の階への階段を下り、
ダッシュで天病の言っていた場所へ向かう。
「…居た…!!」
急ブレーキをかけると天津烙先生の方へ
本を開きながら走る。
「『ライクルブルズーノーボォ』!!始め!!」
天津烙先生が俺に気づいた様で振り返った。
「何を…!!」
「俺は相手に向かった。
相手は何の能力かは分からない。
しかし、相手は俺を見ると青ざめて、
後ろに引き、そこを天津烙先生が…!!」
俺は目の前の光景に驚いた。
「何で…何で効いてないの…!?」
そう、俺の攻撃は全く効いていなかった。
「天津烙先生!!」
せめて先生はと、俺は先生に頭突きをかました。
ゴス…ッ…。
鈍い音が廊下に響いて俺はうつ伏せに倒れた。
「…ッ!!いって!!」
体を仰向けに戻しつつ、呼吸を整える
が、先生に踏まれてゲフ、と俺は咳をした。
いや、咳ってレベルじゃ無いんだろうけど。
「う、ぐ…。ッ…!!」
痛くてもゆっくり起き上がり、
お腹を抑えた。
「な、んでですか…。天津烙、せんせ…。」
苦しみながら聞くと、先生は俺を睨んで
手刀で俺の首裏を打った。
俺は今度は前に倒れて、
うめき声を上げた。
「…へぇ、これで気絶しないんですねぇ。
子供なのに凄い凄い!偉いです、
ちゃんと鍛錬してる証拠ですねぇ〜。」
煽るような口調で俺に話しかける。
「…これは元々の体質ですよ。」
ふふ、と余裕の笑みを浮かべて見ると
相手は苛立ったらしく、俺を蹴り飛ばした。
「ぅ…あ…ぐッ…。」
再びうめき声を上げた。
「何も出来ない餓鬼が余裕ぶっこいてんじゃねぇよ」
「…ハハ、素が出ましたね。」
「本当に人を苛立たせるのが上手なガキですね。」
相手はまた俺を蹴りつけようとした。
その隙を狙って相手の足に
自分の足を引っ掛け転ばせ、
『ライクルブルズ』を発動した。
「相手は動けぬままになってしまった。
ボクは相手を拘束し、職員室まで連行した。
結び。」
その瞬間けしきが変わり、
職員室の目の前に変わった。
「俺の勝ちだ。」
しかし、職員室前にいる天病は
絶望的な顔をしていた。
俺は相手にを抑えながら、
天病に声をかけた。
「天病?どうした?」
「すっちゃん、見て、これ…。」
「…おい、お前の『ライクルブルズ』か?」
俺は相手に尋ねた。
しかし、抑え込んでいた相手は
いつの間にか消え姿を消していた。
「なっ…んで。」
驚く程に声が出ない。
「すっちゃん…。」
「何見えた?」
「違うの、見えない…」
「!!」
おかしいだろ。
どんな事があっても未来が見える天病の眼だぞ。
そんなのは有り得ない。
だって今までそんなことは無かった。
何が原因で…?
まさか、アイツの能力…。
「『ライクルブルズーキャンセル』か。」
俺が呟いたその直後、
アイツがまた姿を現した。
「ふふ、ご名答!私の能力は
『ライクルブルズーキャンセル』。
全てにキャンセルが出来るのさ。」
「なるほど、俺らの能力が効かない訳だ。」
何となく分かってたけどね
「もー、すっちゃん冷たいなぁ。」
スッ、と開いた瞳は赤色だった。
此奴は『ライクルブルズ』を使う時、
目が赤くなり、瞳孔が開く。
「…何が見えた?」
「…下の階で先生がやられる。」
静かに呟いた。
「…誰先生?」
「尼津烙(あまづや)先生。」
「…はぁ、行くよ。」
「うん。」
ダッ、と俺達2人は走り出す。
「天病!先生達に報告してきて!!」
「うん、分かった!!」
俺は右に、天病は真っ直ぐ走って行った。
下の階への階段を下り、
ダッシュで天病の言っていた場所へ向かう。
「…居た…!!」
急ブレーキをかけると天津烙先生の方へ
本を開きながら走る。
「『ライクルブルズーノーボォ』!!始め!!」
天津烙先生が俺に気づいた様で振り返った。
「何を…!!」
「俺は相手に向かった。
相手は何の能力かは分からない。
しかし、相手は俺を見ると青ざめて、
後ろに引き、そこを天津烙先生が…!!」
俺は目の前の光景に驚いた。
「何で…何で効いてないの…!?」
そう、俺の攻撃は全く効いていなかった。
「天津烙先生!!」
せめて先生はと、俺は先生に頭突きをかました。
ゴス…ッ…。
鈍い音が廊下に響いて俺はうつ伏せに倒れた。
「…ッ!!いって!!」
体を仰向けに戻しつつ、呼吸を整える
が、先生に踏まれてゲフ、と俺は咳をした。
いや、咳ってレベルじゃ無いんだろうけど。
「う、ぐ…。ッ…!!」
痛くてもゆっくり起き上がり、
お腹を抑えた。
「な、んでですか…。天津烙、せんせ…。」
苦しみながら聞くと、先生は俺を睨んで
手刀で俺の首裏を打った。
俺は今度は前に倒れて、
うめき声を上げた。
「…へぇ、これで気絶しないんですねぇ。
子供なのに凄い凄い!偉いです、
ちゃんと鍛錬してる証拠ですねぇ〜。」
煽るような口調で俺に話しかける。
「…これは元々の体質ですよ。」
ふふ、と余裕の笑みを浮かべて見ると
相手は苛立ったらしく、俺を蹴り飛ばした。
「ぅ…あ…ぐッ…。」
再びうめき声を上げた。
「何も出来ない餓鬼が余裕ぶっこいてんじゃねぇよ」
「…ハハ、素が出ましたね。」
「本当に人を苛立たせるのが上手なガキですね。」
相手はまた俺を蹴りつけようとした。
その隙を狙って相手の足に
自分の足を引っ掛け転ばせ、
『ライクルブルズ』を発動した。
「相手は動けぬままになってしまった。
ボクは相手を拘束し、職員室まで連行した。
結び。」
その瞬間けしきが変わり、
職員室の目の前に変わった。
「俺の勝ちだ。」
しかし、職員室前にいる天病は
絶望的な顔をしていた。
俺は相手にを抑えながら、
天病に声をかけた。
「天病?どうした?」
「すっちゃん、見て、これ…。」
「…おい、お前の『ライクルブルズ』か?」
俺は相手に尋ねた。
しかし、抑え込んでいた相手は
いつの間にか消え姿を消していた。
「なっ…んで。」
驚く程に声が出ない。
「すっちゃん…。」
「何見えた?」
「違うの、見えない…」
「!!」
おかしいだろ。
どんな事があっても未来が見える天病の眼だぞ。
そんなのは有り得ない。
だって今までそんなことは無かった。
何が原因で…?
まさか、アイツの能力…。
「『ライクルブルズーキャンセル』か。」
俺が呟いたその直後、
アイツがまた姿を現した。
「ふふ、ご名答!私の能力は
『ライクルブルズーキャンセル』。
全てにキャンセルが出来るのさ。」
「なるほど、俺らの能力が効かない訳だ。」
何となく分かってたけどね