rikulu bulls
天病と一緒に保健室を出ると、
弧奇墨が戸の前で壁に寄っ掛かりながら待っていた。
「どうしたんだ弧奇墨。」
「いや、先生に様子見て来いって。」
「…そうなのか。」
きっと弧奇墨を送った先生は
俺の事を知らないんだろうな。
まぁ、知ってる先生は阿伎留先生と
天津烙先生、あと校長先生ぐらいだしな。
それにしても天津烙先生が
敵だったのは予想外だったな。
「じゃ、教室行こうか。」
「うん。」
弧奇墨とちょっとした会話をしながら
俺達は教室へ向かった。
カラリ。
教室のドアを開けると全員がこちらを向いた。
一瞬だが、空気が変わった。
そしてまた、話し声が聞こえてくる。
俺は自分の席に行くと天病の方をチラリと見た。
…またか。
「天病、気にするな。俺はお前の仲間だから。」
俺がこう言ったのは理由がある。
天病の机に落書きがされていたから。
しかもマジックペンで『死ね』
とか『バケモノ』とか。
俺からしたらお前等の方が
死んだ方がいいと思うがな。
「ねぇねぇ彼奴また天病の相手してるよ〜?」
「いいんじゃない?彼奴も同じ目にあうだけだもん」
「ホント、弧奇墨かわいそー」
くそみてぇな屑どもが。
お前等だってトラウマがあるくせに。
此奴はいじめがトラウマなんだよ。
…ちょっとやり返してやろう。
「…はあ、力が弱い奴はこんな事にしか頭が回らないのか。可哀想に。」
「はあ!?アンタ今なんて!!」
「そうよ、いくらなんでも言い過ぎ!!」
「は、お前等と同じ事をしただけなんだがな?
被害妄想しちゃうぐらいに悲しいトラウマがあった
のかなぁ?どうせ俺よりまだマシなんだろ?
被害者ぶってんじゃねぇよ。」
俺はゴミ共を論破してから
雑巾を濡らして天病の机を拭いた。
「天病、大丈夫か?」
「…うん。」
大丈夫じゃないなこれは。
殺したくてうずうずしてやがる。
…だから何時もやめろって忠告してんのに。
このゴミ共は分かりゃしない。
そんなんだといつか殺されるぞ。
と言う警告なんだがな。
俺には関係ないし、まぁ、いっか。
「…天病、大丈夫か?」
天病は俺の言葉に反応しなかった。
…マズイな。
俺は天病から離れると、弧奇墨に耳打ちした。
「弧奇墨、此処にいる奴等全員出してくれ。」
「?…良いけど…。」
そう言うと、弧奇墨は男子達に話して
女子達も教室から出していった。
ん?
何故そんな事したか?
そのうち分かるさ。
…制御剤が必要なのは此奴だったな…。
弧奇墨が戸の前で壁に寄っ掛かりながら待っていた。
「どうしたんだ弧奇墨。」
「いや、先生に様子見て来いって。」
「…そうなのか。」
きっと弧奇墨を送った先生は
俺の事を知らないんだろうな。
まぁ、知ってる先生は阿伎留先生と
天津烙先生、あと校長先生ぐらいだしな。
それにしても天津烙先生が
敵だったのは予想外だったな。
「じゃ、教室行こうか。」
「うん。」
弧奇墨とちょっとした会話をしながら
俺達は教室へ向かった。
カラリ。
教室のドアを開けると全員がこちらを向いた。
一瞬だが、空気が変わった。
そしてまた、話し声が聞こえてくる。
俺は自分の席に行くと天病の方をチラリと見た。
…またか。
「天病、気にするな。俺はお前の仲間だから。」
俺がこう言ったのは理由がある。
天病の机に落書きがされていたから。
しかもマジックペンで『死ね』
とか『バケモノ』とか。
俺からしたらお前等の方が
死んだ方がいいと思うがな。
「ねぇねぇ彼奴また天病の相手してるよ〜?」
「いいんじゃない?彼奴も同じ目にあうだけだもん」
「ホント、弧奇墨かわいそー」
くそみてぇな屑どもが。
お前等だってトラウマがあるくせに。
此奴はいじめがトラウマなんだよ。
…ちょっとやり返してやろう。
「…はあ、力が弱い奴はこんな事にしか頭が回らないのか。可哀想に。」
「はあ!?アンタ今なんて!!」
「そうよ、いくらなんでも言い過ぎ!!」
「は、お前等と同じ事をしただけなんだがな?
被害妄想しちゃうぐらいに悲しいトラウマがあった
のかなぁ?どうせ俺よりまだマシなんだろ?
被害者ぶってんじゃねぇよ。」
俺はゴミ共を論破してから
雑巾を濡らして天病の机を拭いた。
「天病、大丈夫か?」
「…うん。」
大丈夫じゃないなこれは。
殺したくてうずうずしてやがる。
…だから何時もやめろって忠告してんのに。
このゴミ共は分かりゃしない。
そんなんだといつか殺されるぞ。
と言う警告なんだがな。
俺には関係ないし、まぁ、いっか。
「…天病、大丈夫か?」
天病は俺の言葉に反応しなかった。
…マズイな。
俺は天病から離れると、弧奇墨に耳打ちした。
「弧奇墨、此処にいる奴等全員出してくれ。」
「?…良いけど…。」
そう言うと、弧奇墨は男子達に話して
女子達も教室から出していった。
ん?
何故そんな事したか?
そのうち分かるさ。
…制御剤が必要なのは此奴だったな…。