rikulu bulls
いや、丸腰ではないんだけどな。
まぁ、センセの言う通りか。
天病暴走すると、結構危険だもんな。
…俺、天病に殺されかけるの何回目だろう…。
「紺珠ちゃん、天病ちゃんが暴走すると危険なのは
貴女が一番わかってるはずよ。」
「ホ、ホントすみません…。」
「殺されかけるの何回目よ?」
「…軽く100回は超えてるかと。」
即答する俺に呆れる阿伎留先生。
いや結構マジだよ?
100回は絶対超えてる。
でもまあ生きてるから良いんですけどw
「紺珠ちゃん貴女ねぇ…。」
「何でしょう。」
「…なんか上手く言えないけど気をつけなさいよ?」
「…はい。」
一応返事はしたが無理だろう。
俺だって好きでやってる訳じゃない。
だって彼奴ああなると誰彼構わず襲いにかかるから。
標的がいないと暴れまくるし。
それを防ぐために俺は進んで標的になってんだよな。
結構生死の境を彷徨ってるんだけどね。
逆に今此処に生きてんのが不思議なくらい。
俺はベッドからゆっくり降りると戸に手を掛ける。
「ちょっと紺珠ちゃんどこ行くの!?」
「…手洗いッスけど。」
「あ、あらごめんなさい。」
俺はガラリと戸を開けて保健室から出た。
…フゥ。
俺は出た途端にため息を吐いた。
保健室は空気が曇っていて苦しい。
それは人がいれば同じだけれども。
廊下の窓を開けて自然の空気を吸い込む。
「…はあ…。自然最高…。」
俺は窓際にグッタリと寄りかかった。
かなりの体力を消費していたのだろう。
体が重だるい。
…疲れた。
ん?
今どこから話し声が…。
《紺珠ちゃん、伏せなさい!!》
先生の声が頭から聞こえてくる。
俺は指示に従い窓から身を隠した。
《紺珠ちゃん、よく聞いて。
貴女の近くにかなりの使い手がいるわ。
だからなるべく其処を動かないで。
…一応其奴らの話を聞いておいて。》
(…了解です阿伎留先生。)
心の声は阿伎留先生に聞こえたらしく、
そのまま通信らしき物は切れた。
そして、窓の向こうから聞こえる
途切れ途切れの話し声。
俺はさらに壁に体を寄せて耳を当てた。
「…此処が好師園学園…。」
「確かに『ライクルブルズ』が沢山いる様だ。」
「ええ、数年かけてやっと見つけました。」
俺は其奴らの話を聞いて驚いた。
最後に話した其奴の声はあの挑発男だったのだ。
いや、聞き間違いか?
でも今の声は本当に….。
「…それではあの『ハープ』も?」
「可能性は高いかと。
私が少し前に出くわした少女…
かなりの確率があるかと思われます。」
「…ほう?その少女は何処に?」
「それはまだ…」
「…役立たず。」
ザワ…。
俺の背中に悪寒が走った。
…っ、何つー殺気…。
ビチャ…。
…………え……。
窓に映ったのは赤い液体だった。
…つまり、…血、だった。
窓に大量の血が跳ねていた。
俺は手で口を押さえて息を殺した。
「…後で処理しなさいよ。」
「分かってるさ。」
男二人が話してる…。
てことは、、この、血は…。
あの、挑発男…?
っ…逃げたい。
今すぐここから。
でも、見つかったら殺される。
さっき俺の事を話してたから、
見つかったら、殺される。
ザ、ザ。
足音が二つ遠くへ行った。
しばらくして。
「は、は、お、おいホントに …………ッ!!」
さっきのは全て現実だった。
裏に回ると挑発男の首から上が血だらけだった。
俺は呼吸が荒くなり、叫んでしまった。
今叫べば見つかってしまうかもしれないのに。
「あ、あぁぁぁぁぁああああああ!!」
俺の頭にチリリという音がして
焼き付ける様な痛みが走った。
あの頃の記憶が…
鮮明に蘇ってきた。
まぁ、センセの言う通りか。
天病暴走すると、結構危険だもんな。
…俺、天病に殺されかけるの何回目だろう…。
「紺珠ちゃん、天病ちゃんが暴走すると危険なのは
貴女が一番わかってるはずよ。」
「ホ、ホントすみません…。」
「殺されかけるの何回目よ?」
「…軽く100回は超えてるかと。」
即答する俺に呆れる阿伎留先生。
いや結構マジだよ?
100回は絶対超えてる。
でもまあ生きてるから良いんですけどw
「紺珠ちゃん貴女ねぇ…。」
「何でしょう。」
「…なんか上手く言えないけど気をつけなさいよ?」
「…はい。」
一応返事はしたが無理だろう。
俺だって好きでやってる訳じゃない。
だって彼奴ああなると誰彼構わず襲いにかかるから。
標的がいないと暴れまくるし。
それを防ぐために俺は進んで標的になってんだよな。
結構生死の境を彷徨ってるんだけどね。
逆に今此処に生きてんのが不思議なくらい。
俺はベッドからゆっくり降りると戸に手を掛ける。
「ちょっと紺珠ちゃんどこ行くの!?」
「…手洗いッスけど。」
「あ、あらごめんなさい。」
俺はガラリと戸を開けて保健室から出た。
…フゥ。
俺は出た途端にため息を吐いた。
保健室は空気が曇っていて苦しい。
それは人がいれば同じだけれども。
廊下の窓を開けて自然の空気を吸い込む。
「…はあ…。自然最高…。」
俺は窓際にグッタリと寄りかかった。
かなりの体力を消費していたのだろう。
体が重だるい。
…疲れた。
ん?
今どこから話し声が…。
《紺珠ちゃん、伏せなさい!!》
先生の声が頭から聞こえてくる。
俺は指示に従い窓から身を隠した。
《紺珠ちゃん、よく聞いて。
貴女の近くにかなりの使い手がいるわ。
だからなるべく其処を動かないで。
…一応其奴らの話を聞いておいて。》
(…了解です阿伎留先生。)
心の声は阿伎留先生に聞こえたらしく、
そのまま通信らしき物は切れた。
そして、窓の向こうから聞こえる
途切れ途切れの話し声。
俺はさらに壁に体を寄せて耳を当てた。
「…此処が好師園学園…。」
「確かに『ライクルブルズ』が沢山いる様だ。」
「ええ、数年かけてやっと見つけました。」
俺は其奴らの話を聞いて驚いた。
最後に話した其奴の声はあの挑発男だったのだ。
いや、聞き間違いか?
でも今の声は本当に….。
「…それではあの『ハープ』も?」
「可能性は高いかと。
私が少し前に出くわした少女…
かなりの確率があるかと思われます。」
「…ほう?その少女は何処に?」
「それはまだ…」
「…役立たず。」
ザワ…。
俺の背中に悪寒が走った。
…っ、何つー殺気…。
ビチャ…。
…………え……。
窓に映ったのは赤い液体だった。
…つまり、…血、だった。
窓に大量の血が跳ねていた。
俺は手で口を押さえて息を殺した。
「…後で処理しなさいよ。」
「分かってるさ。」
男二人が話してる…。
てことは、、この、血は…。
あの、挑発男…?
っ…逃げたい。
今すぐここから。
でも、見つかったら殺される。
さっき俺の事を話してたから、
見つかったら、殺される。
ザ、ザ。
足音が二つ遠くへ行った。
しばらくして。
「は、は、お、おいホントに …………ッ!!」
さっきのは全て現実だった。
裏に回ると挑発男の首から上が血だらけだった。
俺は呼吸が荒くなり、叫んでしまった。
今叫べば見つかってしまうかもしれないのに。
「あ、あぁぁぁぁぁああああああ!!」
俺の頭にチリリという音がして
焼き付ける様な痛みが走った。
あの頃の記憶が…
鮮明に蘇ってきた。