女心と秋の空と秋刀魚

俺は秋刀魚を捕まえ、海の唇に触れたところに軽くキスした。

「あ、間接キスだっ。」

唇を押さえ、かわいい顔ではにかむ海。

「俺の好きな人、分かっちゃった?」

赤くなり、俯いている海。

「私、自意識過剰かも知れない。」

照れて、真っ赤になっている。

「それでいいんだよ。」

俺は海の手を握り、笑った。


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