シャッターを押したら君と恋に落ちる。〜カスミソウの花言葉〜
裏庭
「先輩!!」
昼休み。
私が裏庭で昼食をとっていたらいつも通り、飯島君がきた。
しかも今日はなぜかとびっきりの笑顔で………。
心なしか気持ち悪いとまで思ってしまった私。
「飯島君、どうしたの?今日はご機嫌いいね」
まあ、いつもいいけどね。
それは言わないでおくけど。
「え、そうですか?」
飯島君は走ってきたから息を切らしていた。
何でわざわざ走ってくるのかな?
ゆっくり歩いて来ればいいのに………。
どうせ私は逃げも隠れもしないんだから。
行くところがないっていうのもあるかも………。
「先輩、聞いてください!」
「何………?」
飯島君はすっごいキラキラして目を私に見せる。 だからそのキラキラな目には耐えられないんだよ!!
と、心の中でいうが。
「俺、体育祭の実行委員になりました!」
「え、そうなの?」
「はい!!」
体育祭の実行委員には私もなった。
………じゃんけんで一人負けしてしまった。
なぜかじゃんけんは弱いんだよね。
不思議だよね。
それで私が実行委員になったと伝えると「俺もやります!」って言った。
全くその言葉を信じていなかった私はついさっきまで忘れていた。