シャッターを押したら君と恋に落ちる。〜カスミソウの花言葉〜
私はもう半泣き状態だった。
だって怖すぎるんだもん………。
足がガクガクと震えてまともに立っていられない。
倒れそうになった瞬間。

「大丈夫ですか、先輩!?」

「飯島………君」

飯島君が私を支えてくれた。
そして私を安全なところに座らせて飯島君は私の隣に座った。

「あり、が………と」

「いえ………」

?飯島君………どこか元気がないような。
さっきはすっごい元気だったのに………。

「先輩は誰か好きな人………いるんですか?」

「え、好きな人?」

「はい」

唐突だな………。
でもまああの頃に比べたら考えられなくわない。
好きな人か………。

「わからない。これが………恋と言うのか」

私は目を瞑って胸にそっと手を当てた。
今、飯島君が隣にいる。
たったそれだけで私の心臓は壊れそうなくらいドキドキ言ってる。
これって恋なのかな?
ただ男子が怖かったからさっきまでの恐怖でかな?

「例えばこれが恋だったら私………」

飯島君に恋をしているのなら私は。

「すっごく幸せだな!」

私はそう素直な気持ちで言った。
だけど飯島君には違う捉え方をされていたみたい。
だから飯島君は私に冷たくなった。

「へぇ」
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