シャッターを押したら君と恋に落ちる。〜カスミソウの花言葉〜
でもその時の私にはどうして彼が急に冷たくなったのかがわからなかった。

「飯島くっ………」

私は立ち上がって彼の目の前に立った。
けど彼は私を避けてどこかへ行ってしまった。

「………っ」

私………何かいけないことでも言ったのかな?
だとしたら私………謝らなきゃいけないよね?
だから私は飯島君のあとを追いかけた。

「飯島君っ!!」

私は彼の腕を掴んだ。
彼は動くのをやめて私の方を冷たい眼差し見た。

「私………何かいけないことでも言った?」

わからない。
だって突然冷たくなるんだもん。
だからわからないの。
君が今………何に傷ついているのか。
どうして泣きそうな顔をしているのか………。

「飯島………く、私っ………」

君という存在を失いたくない。
怖いよ………っ。

「ごめん………先輩」

「え?」

「今は一人でいたい」

「っ………!」

私はもう頭が真っ白だった。
私は無意識のうちに彼の腕を離してその場から去っていた。
そして私は崩れ落ちて泣いていた。

「ひっく………ふぅ………っ」

失いたくない。
失いたくなかったのに………。
私はまた………っ。

『私さえいなければ』

「っ!?」
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