シャッターを押したら君と恋に落ちる。〜カスミソウの花言葉〜
私も君と出かけたい。
君と笑いたい。
そしてたくさんの思い出をつくりたい。

「楽しみにしてるんだから!」

飯島君は私を見つめていた。
でもすぐにいつもの飯島君に戻って、

「はい!」

そう笑って頷いてくれたんだ。

「待っていてくださいね!」

飯島君は走って行った。
何度も振り向きながら。

「………いつまでも待ってるよ」

私は呟いた。
小さな声で。


体育祭が終わってから1週間が経過した。

「飯島君、お待たせ!」

今日は飯島君とお出かけをする日。
男子リレーで一位をとった飯島君は私を誘い、私はOKした。
それで今日、出かけることになったんだ。

「先輩、私服も可愛いですね!」

「そうかな?」

私の今日の服は、茶色のチャックのワンピースのレースアップ。黒のシンプルな服。それで髪型は両サイドに三つ編みをしてある。あと頭にはベレー帽!これは欠かせない!

「でも、飯島君も似合ってるよ!」

飯島君は白シャツにボーダーTシャツで首にはネックレスみたいなのがある。
とても清潔感のあるコーデ。
私の好きなコーデだ………。

「これ、俺のお気に入りなんだ!」

「そうなの?私もなんだ!」
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