シャッターを押したら君と恋に落ちる。〜カスミソウの花言葉〜
だから私もできることはやってるんだ。
お金はご飯代でもらってるし。
まあ、そのお金でカメラを中2の時に買っちゃったけど………。

「………そうだ!」

私は鞄からあるものを取り出して机に置いた。
それは………。

「よしっ!」

私が初めて人を撮った時の飯島君の写真。
写真を飾っただけで雰囲気が変わるものなんだな。
もっと飾ってみようかな?

「お花にしようかな」

私は一気に楽しくなった。
だってカメラ関係なんだもん!
その数時間後。

「できた!!」

やっと飾りつけが終わった。
辺りを見渡せば写真でいっぱい。
タンポポやカスミソウもあるんだ!
なんか写真館みたいだな!

「ふふっ!」

幸せだな………。
さて、ご飯何にしようかな。
お母さんがいるから栄養のあるものがいいかな?
でも寝てるから起こすのもあれだし………。
そのままにしておこうかな。
じゃあ布団を敷いて寝ようかな!

「んー、聖奈………っ」

「っ!?」

突然、お母さんが私の名前を呼んだ。
だから反応してしまった。

「聖奈、ずっと私の………そばにいてね………」

「………」

「私を一人にしないで」

「お母さっ………!」

ねぇ、お母さん。
ずっとそんなこと考えてたの?
私がいなくなることを………。
毎日、毎日毎日ずっと。
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