シャッターを押したら君と恋に落ちる。〜カスミソウの花言葉〜

呼び出し




私は今、学校の前にいる。
理由は昨日………飯島君に言われたから。

ー昨日ー

『指原先輩!』

『飯島君!久しぶりだね?』

偶然、ショッピングモールで会った飯島君。
私は夏休みに飯島君に会えたことが嬉しくてテンションが上がっていた。

『先輩、明日………空いてますか?』

『………明日?』

急に言われた。
だけどそんなこと確認しなくてもわかる。

『うん、空いてるよ!』

明日は仕事ないからね!
仕事って言っても………写真撮るだけなんだけどね。


『よかった!じゃあ明日の9時に学校の校門前で待っていてくれませんか?』

『明日の9時ね!いいよ!』

『ありがとうございます、では!』

『うん、じゃあ!』

夏休み前と比べるとちょっと痩せていたけど元気そうだった。
あのときは元気かまないように感じた。
だから心配だったんだ………。
何かあったらって思うと怖くて。


「遅いな………」

もう9時を過ぎている。
校門前に9時だよね?
急に不安になってきた。
そしてずっと………胸騒ぎが。

「っ………飯島君」

お願い………はやく来て!
私は怖くて不安で仕方なかった。
そして10時になった。
それでも飯島君が来ることはなかった。
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