シャッターを押したら君と恋に落ちる。〜カスミソウの花言葉〜
教えてよ………。
たくさん聞きたいことがあるのに。
それに。

「まだちゃんと告白の返事言えてないよ………!」

私の気持ちを言ってない。
言えてない。

「お願い………だから、目を………覚まして」

涙が溢れてとまらなかった。
どうしたらとまる?
どうしたら君は目を覚ますの?

「飯島君………っ」

お願いだから私を………。

「一人にしないで」

私は君を失いたくない。
君がいたから今の私がいるの。
人をもう一度信じたいって思えたの。
だからいなくならないで。


なぜだか飯島君がいなくなってしまうと思った。
だって………胸騒ぎはまだおさまっていないから。
だから怖いんだ。
不安が………どんどん押し寄せてくる。

「きっと大丈夫………っ」

飯島君は目を覚ます。
だって………まだ何も聞いてない。
今日………呼び出したのは話があったからでしょ?
そういう表情してたもん。
わかるんだよ、私には………。

「飯島君………待ってるから」

私は落ち着いた。
そして静かに病室を出ていった。
家に帰らなきゃお母さんはなんて言うかわからないから。
まだ帰ってきてないはず。

「………ただいま」

私はそっと玄関を開けた。
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