シャッターを押したら君と恋に落ちる。〜カスミソウの花言葉〜
「私は高1だよ?」

そう言ってきた。
高1なんだ………。
じゃあもう受験終わったんだ………。

「………何かあったの?私から見た感じ受験の話をされるのは嫌みたいだね?」

そう言う彼女はまたもやバッチリ当てきた。
だって受験税勉強を頑張ったとしても生きられないんだから意味なんてない。

「生きる意味がわからなくなっただけです」

そんなこと言ったら諦めるだろう………。
そう思ったのに彼女はまた言った。

「私もうそうなのかも………。でも死ぬ前にはやっておきたいって思うことがいっぱいあるからね!それに………死んだらそれで終わりじゃん!だから私は生きてる方が好きかな!いっぱいやりたいことかまできるんだよ!?」

彼女はブランコをおもいっきりこいだ。
そして彼女の髪は宙に舞った。
美しいな………。

「高校に悩んでるなら私の高校においでよ!私は君が来るのを待ってるから!」

そう言って勢いよくとんだ。
そして彼女は俺にまた言った。

「頑張って受験生!またね!!」

そう言って走って行った。
俺はその場にいたまま。
彼女の高校か………。
名前を聞くのを忘れた。
だけど高校………彼女の高校に行くのもいいな。

「頑張ってみるか」
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