おれでいいのか。
クラスに戻り、自己紹介欄が始まった。
さっきのれおファンもいる。
「こんにちはぁ。上杉真理子でぇす。すきなことはぁー。んーとねぇ。アクセ集めかなぁ。好きな人はァ、 ナ・イ・ショ」
聞き取りにくい感じの話し方だ。いつ怜星を知ったんだ。
そして男子からの歓声。
ほんと、見る目ないよね。

私の番だ。
「片山美彩です。すきなことは、漫画を読むことです。よろしくお願いします。」
これが普通の挨拶なのだ。
ようやく全員の挨拶が終わり、帰る時間となった。
家に着くと、毎年恒例の、クラスラインが出来上がった。もちろんわたしも入る。
だからと言って、クラスに溶け込んだとはいえないのだ。
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