つきとねこ
柚月の話
着信音が鳴る
「ユウちゃん…」
私の高校のころの友達だ
ユウちゃんがいたから、たった週に一回の高校にも通えたのだと思う。
ユウちゃんは私の理解者のようなものだった。
高校卒業後、ユウちゃんは隣県に就職して私は大学に入った。
だが、私は大学で居場所のなさを感じた
本当の自分を塗りつぶして生きているような感覚
中学生の時、クラスメイトに
「わけのわからない子」と言われて無視をされていた頃のように
人の中にいると息苦しさを感じるようになった。
中学生の頃から私は成長なんてしていない
こんな弱い心を持ったまま
外の世界に出ていくことがどんどん怖くなった
次第に私は家から出られなくなった
近くのコンビニですら行けなくなった
私は人の中で生きることに向いてない
みんなどうやって生きていけるんだろう
なんで怖くないんだろう?
なにもできない自分が惨めだった
ユウちゃんは時々、連絡をくれるけど
私は電話の音にも過剰に反応してしまうようになりいつも電源を切っていた。
それに、ユウちゃんに今の私を見られたくなかった。
私は着信音が鳴りやむまで気まずい思いで無視をしていた。
すると、小次郎がトコトコとやってきた。
「ユウちゃん…」
私の高校のころの友達だ
ユウちゃんがいたから、たった週に一回の高校にも通えたのだと思う。
ユウちゃんは私の理解者のようなものだった。
高校卒業後、ユウちゃんは隣県に就職して私は大学に入った。
だが、私は大学で居場所のなさを感じた
本当の自分を塗りつぶして生きているような感覚
中学生の時、クラスメイトに
「わけのわからない子」と言われて無視をされていた頃のように
人の中にいると息苦しさを感じるようになった。
中学生の頃から私は成長なんてしていない
こんな弱い心を持ったまま
外の世界に出ていくことがどんどん怖くなった
次第に私は家から出られなくなった
近くのコンビニですら行けなくなった
私は人の中で生きることに向いてない
みんなどうやって生きていけるんだろう
なんで怖くないんだろう?
なにもできない自分が惨めだった
ユウちゃんは時々、連絡をくれるけど
私は電話の音にも過剰に反応してしまうようになりいつも電源を切っていた。
それに、ユウちゃんに今の私を見られたくなかった。
私は着信音が鳴りやむまで気まずい思いで無視をしていた。
すると、小次郎がトコトコとやってきた。