危険なキミの溺愛
「実は昨日もソファで寝ちゃって…運んでくれたの。またやっちゃった…」



「なるほど…」



「湊って、ちょっとわからない…冷たかったり、優しかったり…」



「優しいですよ、湊様は」



目を細め、シンは湊が来ていないか確認するためか、チラッとお風呂の方を振り返る。



「ずっと…小さな頃からお側にいますが、本質は変わらないです。使用人の私にも、分け隔てなく接して下さいます」



シンは…ずっと湊の近くにいたんだ。



きっと、誰よりも湊のことを知っているんだね。


「言い方がちょっと冷たい時はあるかな…」



「不器用なんです。嬉しいのに素直になれなかったり。そうですね…意味無く背を向ける時は笑うのを堪えている時がありますよ」



へえ…そうなんだ!


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