危険なキミの溺愛
「魔が差すこともあるから」



「…?」



「シンだって…男だし。警戒心持てって話」



「あ…うん。心配してくれてる?ありがとう…」



私たち、そんなじゃないのにな。



それにシンは大人だし、私みたいな子供はきっと興味はないはず。



「心配とかじゃない。婚約者を執事に取られたとかかっこ悪すぎ」



「それは大丈夫だよ。きっと、お互いに恋愛対象外…」



「だけどシンだからな…なんでもこなすし、頭も良くて優しくて」



「湊はシンが好きなんだね。大丈夫だよ、シンのこと取らないから」



ちょっとヤキモチ焼いてる?



小さな頃から一緒だし、いきなり仲良くするなっていう牽制なのかな。



< 105 / 263 >

この作品をシェア

pagetop