危険なキミの溺愛
「え?」



もう一度聞き返してしまう。



「赤くなってる…」



あ、かく?



「ど、どういうこと!?」



「昨日の夜…俺、キスマークつけたみたい…」



「きっ、キス!?」



いつしたの!?



うそっ、全然覚えてない!



って言うかショック…。



「ひどい…」



「今朝、シンが気づいたみたいで俺に…。さすがに花には言えなかったらしー」



そうなんだ…今朝少しだけシンと顔を合わせたけど、なにも言ってなかったっけ。



「ごめんな、俺全然覚えてなくて」



それはそれで、また更にショック。



無意識につけたの?



「やっぱ俺、手出してたな…」



「寝ぼけて…ってこと?」



「多分…」



「ひどいよ、湊…」



寝ぼけてキスマークをつけて、しかも覚えてないなんて…。



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