危険なキミの溺愛
なんか、すっごくやだ…。



どの子でも、同じ。



私じゃなくても…ベッドにいたらすぐに手を出しちゃう。



なんだか色んな感情がぐちゃぐちゃになる。



私…湊の特別になりたいわけじゃないのに。



きっと湊は婚約者が誰でも良くて、恋愛はめんどくさいし、する気もない。



そんなことわかりきってるのに、どうしてこんなに悲しいのかな…。



「マジでごめん…」



湊は、うずくまっている私の前から動こうとしない。



「湊とは話したくない…」



「マジかよ…」



湊がショックを受けることはないよね?



よくあることなんでしょ?



「とりあえず…これだけはやらせて」



首筋に軽く圧がかかる。



絆創膏を貼ったのか、湊が指でゆっくり押さえる感触がある。




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