危険なキミの溺愛
ゾクゾクする…。



拒否しようにも顔を上げられない。



だって、今の私…すっごく恥ずかしさでいっぱいだから。



見えない位置で湊の指が触れる度、体がビクっと震える。



やめて…お願いだから…。



「もし、誰かになにか言われたら言って。俺からそいつに話すから」



「………」



「とりあえず、なんとか乗り切って。さっきの騒ぎは適当に誤魔化しておく」



少しの間横にいたみたいだけど、湊は先に教室に戻って行った。



首筋に手をあてると、やっぱり絆創膏が貼ってあった。



こんなところに…キス、されたんだ…。



首だけじゃなく…湊とキス…したのかな…。



考えただけで胸がいっぱいになる。



私、どうかしてる…。










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