危険なキミの溺愛
「ところで花は、シンのなにを知っててそんなこと言うわけ?会ったばかりなのに」



湊の視線が冷たい。



やっぱり…気のせいじゃなかった。


そうだった、昨日もシンと私が仲良くて不機嫌になってたよね。



これはシンに対する湊のヤキモチ?



それに私は本当はフィアンセがシンでも湊でも同じこと…。



もうすぐ自分が結婚するなんて考えられないだけ。



さすがにシンが良かったなんて、恥ずかしさを誤魔化すだけにしては失礼だったよね…。



だからって湊になんて言えばいい?



ドキッとするからわざと言ったなんて話したら、俺にドキドキしてんの?ってからかわれそう…。



「話し方とか…振る舞いとか…」



結局、訂正できなかった。


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