危険なキミの溺愛
「追い出そうとは思ったけど、こいつ…抱き心地いいから。しばらく保留」



そう言って、後ろからギュッと抱きしめてくる。



うわぁっ…!



こんな、友達の前で…ドキドキ宣言しちゃったよ!?



私…どうすれば…。



動揺していると、キノコくんがハハハッと大声で笑う。



「そっかー!湊、抱き枕欲しいって言ってたもんな」



「まぁな」



え、抱き枕?



抱き枕って…どういうこと?



ぬいぐるみをギュッてするような、そんな感じ?



なんだか複雑…。



そんな気持ちの私なんてそっちのけ。



私を間に挟んだまま、ふたりで話し続けている。



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