危険なキミの溺愛
気軽に頷けない。



そうしたら、肘で小突かれた。



ああっ、合わせろってことなのかな?



「そ、そうなの」


「ま、いきなり告白してもダメだよな。実は前からずっと好きだったのに」


ええええっ!


これはパフォーマンス?


…だよねぇ!?


どう反応すればいいのかわからずに、ただひとりでオロオロする。


「困った顔がかわいすぎ。足、辛かったらいつでも声かけて」



からかわれたのかな…。



湊はクスクスと笑いながら教室の奥へと入って行った。



ふうとため息をついた途端、今度は女の子たちが詰め寄ってきた。



「中川くんと付き合わないの?」



「う…ん」



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