危険なキミの溺愛

ついこの間まで監視された生活の中にいて、昨日、シンが現れた時…やっぱり解放されてなかったんだと知って、すごく辛そうだったよね…。



学校ではすごく楽しそう。



気楽に過ごせてるのかな。



卒業したら自分の意志とは無関係に、会社を継ぐことだけに全力を注がなきゃいけない身。



せめて高校生の間だけは自由でいたい。



それを知ってしまったら…今ぐらいは湊の好きにしてもいいのかなって思っちゃう。



結局、放課後になっても湊は教室に戻って来なくて、あのまま早退したみたいだった。



私の足の怪我のことなんて、忘れちゃった？



なんだか…ちょっと寂しい。