危険なキミの溺愛
湊が唯一信頼してる親友のことを、キノコだなんて!



あまりにもひどいよね?



「木野、甲くん…じゃなかった!?」



苦しい言い訳…!



「え、誰そいつ…」



「ちっ、違ったっけ?名前…名前…」



「タケ」



ああ…シイタケのタケ…やっぱりキノコ系なんだ!?



ぷくくっ。



うっかり吹き出してしまった私を見て、湊は首を傾げている。



「タケのこと思い出して喜んでる?」



「ち、違うの!喜んでるわけでは…」



言い訳をしようとすると、湊は自転車を停めた後ふわっといきなり抱き上げてきた。



「きゃあっ、えっ…やだ、なになに?」



「さっさと乗れよな。あと何回お姫様抱っこすればいい?」



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