危険なキミの溺愛
さっきの…結構勇気が必要だったのにな。



サラりと流されちゃった…。



それかわざとはぐらかされてる?



保健室に運んでくれたときは、羽みたいに軽いって言ったのに。


むむむ…。


特に大した会話もなく、自転車に揺られること数分。


信号待ちのために停まると、湊が私を軽く振り返る。


「なんかさ、花って…」


「え?」


「いや…ま、いいか」


「ええっ、気になる!教えて?」


「んー…思ったよりかわいい…」


…え?


思ったより?


ど…どういう意味!?


それは、ありえねーからの…少しマシだな、みたいな?



「ごめん、独り言。気にしなくていいから」



どういう独り言!?



気になって仕方がないよ!



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