危険なキミの溺愛
「意味がわからない。気になるよ」


「そのままの意味…」


そのまま…。


「思ったよりってことは…前は酷かった?」


昨日も今日も、結構会話をしたはず。


そのときの印象は悪くて、今はマシになったってことなの?


「いや、そーじゃなくて…さっき、抱きついてきたよな。そういうの、すごく好きだなって思っただけ」


すっ、好き…!?



あ、やだ…。



すっごく顔が熱くなってきちゃった!



「こうして…もっと俺にくっついていいのに」



ドッキーン!



腕を掴まれたかと思うと、湊の腰に抱きつくように回される。



えええっ…。



「しっかりつかまってないと、振り落とすし」



軽く振り向いた顔をチラ見すると、最高に楽しそうに笑っていた。


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