危険なキミの溺愛
もう…あんなことはないよね?



縛られている湊の姿を見たとき、本当に怖かった。



それに…湊自身も深く傷付いてる様子だったし…。



また、監視されてる?



部屋に入りつつ辺りを見回していると、いつの間にか背後に立っていた湊がコソッと耳打ちしてきた。



「見られてるかもな。仲良くしてるフリ、する?」



「フリなんてしなくても…私たち、仲良いよね」



「まあ…そうだけど。ノれよなー」



冗談だったのか、軽く笑いながらすぐに離れていった。



もし…「うん」って言ってたら、今ごろ湊に迫られてた!?



きゃあっ。



考えただけで顔が赤くなる。



私ってやばい人…。







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