危険なキミの溺愛
もう、頭の中がハテナだよ。



シンのことが好きって…なにを勘違いしてるの?



シンじゃないよ…私が好きなのは…。



胸がギューッと痛くなった。



誤解を解きたいとは思うけど、湊のことが好き…なんて、言えない。



きっと、なにを唐突に?って驚かれちゃうよ。



告白なんてしたことないし、できそうもない。



だけどこのままは…。



コンコンと湊の部屋のドアをノックする。



「こっちで少し話さない?」



声をかけるけれど、湊の返事はとても素っ気ないものだった。



「今はいい」



束縛、嫌いだもんね…。



それに自由になるためにここにいるのに、私がその時間を奪っちゃダメだよね。



「あのっ…ちょっと出かけてくるね。じゃーね」




< 171 / 263 >

この作品をシェア

pagetop