危険なキミの溺愛
「近くに住んでる?見ない顔だよなぁ」



覗き込むようにジロジロと見てくる。



やだ…本当に怖いっ。



「この制服、湊の学校と同じじゃね?」



…湊のこと知ってるの!?



「あーそうだな。あいつの連れてた女と同じだなー。今日も部屋に女連れ込んでんのかな。一人暮らしとか羨まし過ぎ」


男の子たちの下品な笑いに思わず目を背けたくなる。


「金持ちで顔がいいだけだろ。女もコロコロ変わるし、あいつの方がすぐに飽きられてるのかも」



「いえてる。ケンカになっても怖気付くのかとどめ刺さねーし、根性ないよな」



男の子たちは湊をバカにするようにゲラゲラと笑っている。



この人たち…湊の友達?




< 174 / 263 >

この作品をシェア

pagetop