危険なキミの溺愛
男の子は私の腕を掴んだまま離そうとしてくれない。



そしてそのまま湊に電話をかけた。



「おー久しぶり。今なにしてる?え、寝てた?お前って中学の頃からそうだよな。授業中も寝てばっかり。わはは」



男の子たち、湊とは中学の同級生なのかな?



「今さ、お前んちの近くにいんだけど。お前の学校の女がコンビニで暇そうにしてたから声かけた。え?あーそうだな…。ちょっと待ってろよ」



男の子がスマホを突き出してきた。



「代われって」



な、なに?



私って…今の流れだとわかってないよね?



誰でもいいからとりあえず話したいってこと?


スマホを手に取る。



「花?」



えっ…。


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