危険なキミの溺愛
「どうして私だってわかったの?」



もしかして、ずっと私のことを考えていてくれたから?



ありもしないことを考える。



「あいつに、ボーッとしてしてそうな女かって確認したんだよ」



がくっ!



ひっ、ひどい。



当たってるけどね…。



「すぐ帰って来いよ」



相手してくれないくせに、言うことだけは言うんだから。



「うーん…」



「聞こえた?」



「うん…迎えに来て…」



私、何言ってるんだろう。



面倒くさがりの湊がわざわざ来るわけない。



だけどお願い、すぐここに来て欲しい…。


< 177 / 263 >

この作品をシェア

pagetop