危険なキミの溺愛
「んんっ…もっとだめ」



からかってこんなこと…しないで欲しい。



「もっと…刺激的なところ?」



脇腹を触ってきたから、その手をギュッと掴んだ。



「からかってるだけだよね?湊は…きっと、私の嫌がることはしないはず…」



今朝キスマークをつけたことだって、慌てて教室まで来てくれた。



そんな湊が無理やりキスマークをつけるとは思えない。



これこそもう、湊を信じるしかないんだけど…。



「私…湊を信じるね」



もう、こう言うしかない。



すると湊はなにもしてこない。



そして突然体を解放された。



「俺なんかそんなに簡単に信じていいんだ?本当にお人好しだな…」



素っ気なく言うけれど、やめてくれたことは事実。



やっぱり…湊はそうだよね。



本当は優しいの。



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