危険なキミの溺愛
ドキドキがまたぶり返してきた。



湊がすごく積極的で翻弄されっぱなしの私。



とてもじゃないけど、まだまだ慣れそうにない。



「ワンピース、似合ってる」



「ええっ、あっ…ありがとう」



突然の褒め言葉に動揺を隠せない。



湊って…こんな感じだった?



好きになるとこうなのかな…。



あぁ、そうだった…いつもとのギャップが激しいんだ。



だけど実は、この湊が本来の姿なのかも。



うん…そうかもしれないね。



「足、もう大丈夫そうだな」



指をさされてハッとする。



そういえば…すっかり忘れてた。



「うん、平気…心配してくれてありがとう」



「よかった」



ただこうして話しているだけなのに、嬉しくて心が温かくなる。



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