危険なキミの溺愛
目的地に行く途中で気持ち悪くなって、みんながお昼ご飯や観光に行く中、ひとりでバスに残ったんだった。



バスに酔いやすいし、私にはよくあることだから特に深い思い出ってわけじゃないけど…。



「昼飯の間もずっとバスで休んでたよな?」



「どうしてそれを湊が知ってるの?えっ…」



あの時は先生もついていてくれたけど、湊は…いなかったはず…。



「女に追いかけまわされて、バスなら休めると思って戻ったんだよな。そしたら花がいて…」



全然知らない…。



「それ、私なの?」



「当たり前だろ。好きな子見間違えるわけねーし」



湊の頬が少し赤くなっている。



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