危険なキミの溺愛
「飲みもの持ってくるね!」



また…さっきみたいに甘い雰囲気になったらどうすればいいかわからないよ。



慌てて立ち上がって一歩踏み出すと、湊の足に躓いてしまった。



「きゃあっ!」



ぐらりと傾いた体を、ソファの上で湊に抱きとめられた。



まぁ、正確には…下敷きになった湊の上に乗っかってしまった。



「慌てすぎ」



うんざりした顔でこっちを見ている。



「ごめんなさいっ」



「飲みものとかいらないし」



手を握られて、少しずつ引き寄せられる。



「や…あの…」



「いつまで俺の上に乗ってる気?我慢できなくなるんだけど…」



離れようとしても手を握られていて身動きが取れない。



ううん…湊に見つめられて、ドキドキし過ぎてただ動けないだけ…。



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