危険なキミの溺愛
このまま、抱きしめられてキスされて…その後の展開まで考えてしまいそうになる。



ううんっ、そんなことないはず。



何を根拠に!?



とうとう一人ツッコミ。



ドキドキしている私のことをわかっているのかどうか、湊はフッと目を細めた。



「口、開いて」



「え…?」



ポカンと開いたその口に、甘く痺れるキスが降ってくる。



息をするのもやっとで、ただ湊にしがみつく。



もう…何も考えられなくなる…。



ピンポーン!



突然、家のチャイムが鳴った。



それは甘い雰囲気を一気にぶち壊すには十分過ぎるほどの大音量。



深くて蕩けそうなところから、一気に覚醒した。


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