危険なキミの溺愛
「や、ちょっと…」



軽く抵抗するも、フラフラだしあんまり意味無い。



連れて行かれたのは私の部屋。



「ベッド、届いてる。シーツももうセットした」



「あ…りがと」



ベッドの上にそっと下ろされて、寝転がった状態で湊を見上げる。



優しい瞳でこっちを見ていて…ちょっとドキドキ。


湊は…どこで寝るの?



まさか…ここで一緒に…とか、言われちゃう?



湊の手が、そっと頬に伸びてくる。



ひゃあっ。



火照った頬をさらりと触ると、満足そうに微笑む。



「おやすみ」



えっ…あ、そう…だよね。




「お、おやすみ…」



その後は、無防備に横たわる私の上に布団をかけてくれてそのまま部屋を出て行った。




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