危険なキミの溺愛
今日から彼女のフリが始まります
目が覚めると…見覚えのない場所に自分がいることに気がついた。


あ…れ。



ここ、どこ?



気づけばベッドに横たわっていて、ふわふわの毛布にくるまっていた。


部屋の中はとても小綺麗で、視線の先にあるシンプルな机の上には本が積み上がっている。


そういえば私…昨日、誕生日プレゼントにマンションの鍵をもらって、そこには中川くんがいて…。



ガバッと起き上がって部屋を出ると、リビングには制服姿の中川くんがソファに座っていた。



うわ…あ、夢じゃない…。



「中川…くん」



私の声に気づいた中川くんが立ち上がる。



「おはよう。気分はどう?」



気分は…最悪?



確かにそうだけど、中川くんが悪いわけじゃないからね。








< 23 / 263 >

この作品をシェア

pagetop